レポート岩手県内企業「メインバンク」動向調査(2024)

岩手銀行、シェア4割超でトップ ~トップ10は2023年と同順位~

2025/01/22
資金繰り  金融

人口減少や超低金利の長期化による収益環境の悪化など厳しい経営環境が続いてきた金融機関は、政策金利の引き上げなどが追い風となり収益が改善しつつある。一方で、割安な手数料や横断的な各種サービスで顧客の囲い込みを図るネット銀行が台頭してきている。また東北においては、2025年1月1日に青森銀行とみちのく銀行が合併し「青森みちのく銀行」が誕生、2027年1月1日には荘内銀行と北都銀行が合併し「フィデア銀行」として誕生する予定であり、全国的にも銀行再編が活発な地域として注目されている。こうした環境下において、従来の貸し出しシェア競争から一線を画し、コロナ禍で疲弊した中小企業の経営を立て直すといった役割が地域金融機関に求められており、中小企業の「メインバンク」の選択にも影響を与える可能性がある。

帝国データバンク盛岡支店では、2024年10月末時点の企業概要データベースCOSMOS2(特殊法人・個人事業主含む)から、岩手県内の企業がメインバンクと認識している金融機関について抽出し集計した。

調査結果(要旨)

  1. 岩手県内の企業がメインバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、岩手銀行(盛岡市)の6020社で、シェア(構成比)は43.18%
  2. シェア上位10行では、10位のみちのく銀行(青森市)以外の9行を地元金融機関が占め、合計シェアは約9割
  3. 業種別でも岩手銀行が全業種で1位。上位3行をすべて地元銀行が占める
  4. 売上規模別でも岩手銀行がすべてシェア4割を超え1位。売上高「50億円以上」では、上位10行中、メガバンクなど県外の金融機関が5行

詳細は以下のPDFをご覧ください。

20250122_岩手県内企業「メインバンク」動向調査(2024)

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