人口減少や超低金利の長期化による収益環境の悪化など厳しい経営環境が続いてきた金融機関は、政策金利の引き上げなどが追い風となり収益が改善しつつある。一方で、割安な手数料や横断的な各種サービスで顧客囲い込みを図るネット銀行が台頭してきている。こうした環境下において、従来の貸し出しシェア競争から一線を画し、コロナ禍で疲弊した中小企業の経営を立て直すといった役割が地域金融機関に求められており、中小企業の「メインバンク」の選択にも影響を与える可能性がある。
帝国データバンク静岡支店では、2024年10月末時点の企業データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)から静岡県内企業(約4万3000社)がメインバンクとして認識している金融機関について抽出し、集計・分析した。
調査結果(要旨)
- 静岡県におけるシェアトップは、「静岡銀行」の1万5621 社(シェア36.20 %、前年比▲0.18 pt)。2位は「浜松磐田信金」の4631社(10.73%、▲0.01pt)、3位は「しずおか焼津信金」の3297 社(7.64%、+0.02pt)で続く
- 業種別では、主要7業種のうち「静岡銀行」が全7業種でトップ。2位は「浜松磐田信金」が6業種、「清水銀行」が1業種
- 取引先の売上規模別では、「静岡銀行」が6分類全てでトップ。2位は「浜松磐田信金」が5分類を占め、『50億円以上』ではメガバンクの「三菱UFJ銀行」が1分類
詳細は以下のPDFをご覧ください
20250121_静岡県内企業「メインバンク」動向調査(2024年)

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