レポート第13回 秋田県内企業「メインバンク」動向調査(2024)
秋田銀行、シェア5割超でトップ ~地元2地銀でシェア8割超 ~ 8割を地元金融機関が占めシェア9割~
人口減少や超低金利の長期化による収益環境の悪化など厳しい経営環境が続いてきた金融機関は、政策金利の引き上げなどが追い風となり収益が改善しつつある。一方で、割安な手数料や横断的な各種サービスで顧客の囲い込みを図るネット銀行が台頭してきている。また東北は、今年1月1日に青森銀行とみちのく銀行が合併し「青森みちのく銀行」が誕生、2027年1月1日には荘内銀行と北都銀行が合併し「フィデア銀行」として誕生する予定であり、全国的にも銀行再編が活発な地域として注目されている。
こうした環境下において、従来の貸し出しシェア競争から一線を画し、コロナ禍で疲弊した中小企業の経営を立て直すといった役割が地域金融機関に求められており、中小企業の「メインバンク」の選択にも影響を与える可能性がある。
帝国データバンク秋田支店では、2024年10月末時点の企業概要データベースCOSMOS2(特殊法人・個人事業主含む)から、秋田県内の企業がメインバンクと認識している金融機関について抽出し集計した。
なお、秋田県内における同調査は2024年1月に次いで13回目。
調査結果(要旨)
- 秋田県内の企業がメインバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、秋田銀行(秋田市)の6211社で、シェア(構成比)は52.85%
- 上位5行までを地元金融機関が占めており、秋田銀行、北都銀行(秋田市)の上位2行で全体の約8割、上位5行で9割を超え、地元金融機関が圧倒的な強さを示す
- 業種別でも全業種で上位2行を秋田銀行、北都銀行が独占。「その他産業」(農林水産等)では上位10行中6つを農協が占める
- 売上規模別でも秋田銀行、北都銀行がすべての上位2行を独占。売上高「50億円以上」ではメガバンク3行など県外金融機関がランクイン
詳細は、以下のPDFをご覧ください
20250113_第13回秋田県内企業「メインバンク」動向調査(2024)

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