金融機関は地域経済の原動力である地元企業への資金繰りサポートを主体に、継続的な伴走型支援を行うことで企業の安定的な経営に大きな役割を果たしている。ただ、地方におけるさらなる少子高齢化で生産年齢人口が減少するなか、主に若年者層を中心とした大都市圏への人口流出に加え、近年の円安基調、引き続く物価高などで地方経済の先行きに対する懸念が強まっており、金融業界を取り巻く環境もより厳しさが増している。今年3月には日本銀行が17年ぶりに金利を引き上げ、7月には追加の利上げを行った。今後、さらなる利上げも見込まれる金融情勢のもとで、各金融機関には地元企業へのこれまで以上の金融支援が求められている。
帝国データバンク山口支店で、2024年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(全国約147万社)の中から山口県の企業1万6957社を抽出し、メインバンクと認識している金融機関について集計・分析した(シェアは小数点第3位を四捨五入。シェア増減はその差。前年調査の対象企業は1万7112社)。この調査は15回目、調査対象は全業種・全法人(個人経営も含む)。
調査結果(要旨)
- ップは「山口銀行」でシェア59.45%(企業数1万81社)。2位は「西京銀行」で13.05%(2213社)、3位は「西中国信用金庫」で9.26%(1571社)、この3つの金融機関で全体の81.77%を占める。上位20位中、6つの金融機関がシェアを拡大
- 業種別では、「山口銀行」「西京銀行」「西中国信用金庫」が主要7業種で1位~3位を占める。県外の金融機関では、「広島銀行」「もみじ銀行」が主要7業種すべてでランクイン
- 取引先の売上規模別では、『10億円未満』までは「山口銀行」「西京銀行」「西中国信用金庫」が1位~3位を占める。『10億円~50億円未満』では県外の金融機関である「広島銀行」が3位、『50億円以上』ではメガバンクが上位に
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20241226_山口県 メインバンク動向調査(2024年)

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