レポート広島県 メインバンク動向調査(2024年)

トップの広島銀行、シェア37.35%~上位20位中、7つの金融機関がシェアを拡大~

2024/12/24
資金繰り  金融

金融機関は地域経済の原動力である地元企業への資金繰りサポートを主体に、継続的な伴走型支援を行うことで企業の安定的な経営に大きな役割を果たしている。ただ、地方におけるさらなる少子高齢化で生産年齢人口が減少するなか、主に若年者層を中心とした大都市圏への人口流出に加え、近年の円安基調、引き続く物価高などで地方経済の先行きに対する懸念が強まっており、金融業界を取り巻く環境もより厳しさが増している。今年3月には日本銀行が17年ぶりに金利を引き上げ、7月には追加の利上げを行った。今後、さらなる利上げも見込まれる金融情勢のもとで、各金融機関には地元企業へのこれまで以上の金融支援が求められている。

帝国データバンク広島支店で、2024年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(全国約147万社)の中から広島県の企業3万8403社を抽出し、メインバンクと認識している金融機関について集計・分析した(シェアは小数点第3位を四捨五入。シェア増減はその差。前年調査の対象企業は3万8861社)。この調査は15回目、調査対象は全業種・全法人(個人経営も含む)。

「ひろしま農協」は、2023年4月1日に9農協(広島中央・呉・安芸・佐伯中央・広島北部・芸南・三原・三次・庄原)が合併して新たに発足した。

※本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメインとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメインがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した。

調査結果(要旨)

  1. トップは「広島銀行」でシェア37.35%(企業数1万4345社)。2位は「もみじ銀行」で16.24%(6238社)、3位は「広島信用金庫」で13.07%(5019社)、この3つの金融機関で全体の66.67%を占めた。上位20位中、7つの金融機関がシェアを拡大
  2. 業種別では、「広島銀行」が主要7業種でシェア3割を超えてトップ。『サービス』でのシェアは43.35%。2位は主要7業種で「もみじ銀行」が占め、『建設』でのシェアは18.46%。3位は『製造』を除く6業種で「広島信用金庫」が占める
  3. 取引先の売上規模別では、全6分類で「広島銀行」がトップ、『10億円~50億円未満』『50億円以上』でのシェアは4割超。『10億円以上』ではメガバンクが上位に

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20241224_広島県 メインバンク動向調査(2024年)

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