レポート山形県「老舗企業」分析調査(2024年)

業歴100年以上の「老舗企業」921社、老舗出現率は5.34% ~ 業種別では「旅館」がトップ~

2024/11/07
注目企業

長い業歴のなかで、変化を恐れず「進取の気性」を持つことで多くの災害や需要の変化などを乗り越えてきた老舗企業。国内の多くを占めているファミリービジネスや質素・倹約などを記した家訓に代表される商業精神など、日本ならではの老舗の姿は経営の教科書的存在として取り上げられることが多く、商売繁盛に向けての模範として扱われている。一方で、全国では老舗企業の倒産が目立っている。「老舗=安泰」のイメージが崩れかけており、本業の事業性評価が問われるなど老舗企業の底力が試されている。

2024年9月時点で、業歴100年以上を有する山形県内の老舗企業は921社にのぼる。関東大震災が発災した翌年の1924年に創業してから長く事業を続け、今年老舗企業の仲間入りを果たした企業は、山形県で約30社を数えた。また、山形県における老舗企業の割合を指す「老舗出現率」は5.34%で全国平均の2.75%を大きく上回った。

※創業・設立から100年を超えている企業を「老舗企業」と定義
※創業時が元号・時代のみ判明している場合には、各元号・時代の最終年を創業年として集計した

調査結果(要旨)

  1. 2024年9月時点における山形県内の老舗企業数は921社。老舗出現率は5.34%だった。
  2. 都道府県別では、出現率は京都府が5.35%でトップとなり、山形県(5.34%)、新潟県(5.02%)が続く。
  3. 業種別では旅館が最も多く、次いで清酒製造業、菓子小売業が続く。
  4. 売上高別では58.2%が「1億円未満」で、多くが小規模業者となる。
  5. 2025年には県内で約10社が100周年を迎えると見込まれる。老舗企業数は頭打ち感も。

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20241107_山形県「老舗企業」分析調査(2024年)

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