長い業歴のなかで、変化を恐れず「進取の気性」を持つことで多くの災害や需要の変化などを乗り越えてきた老舗企業。国内の多くを占めているファミリービジネスや質素・倹約などを記した家訓に代表される商業精神など、日本ならではの老舗の姿は経営の教科書的存在として取り上げられることが多く、商売繁盛に向けての模範として扱われている。一方で、全国では老舗企業といえども倒産が目につくようになってきた。「老舗=安泰」のイメージが崩れかけており、本業の事業性評価が問われるなど老舗企業の底力が試されている。
2024年9月時点で、三重県内で業歴100年以上を有する老舗企業は889社にのぼる。県内の老舗企業の割合を指す「老舗出現率」は3.65%だった。なお全国は2.75%で、三重県は全国値を上回った。
調査結果(要旨)
- 2024年9月時点における三重県の老舗企業数は、889社。老舗出現率は3.65%
- 都道府県別では、出現率は京都府が5.35%でトップ、山形県(5.34%)、新潟県(5.02%)が続き三重県(3.65%)は14番目
- 業種別で最も多いのは、清酒製造業
- 売上高別では48.4%が「1億円未満」、県内の500億円企業のうち老舗は19.0%を占める
- 県内市区郡別は、上位に伊勢市、桑名市、松阪市など城下町や伊勢参道、宿場町が目立つ
詳細は、以下のPDFをご覧ください
20241031_三重県「老舗企業」分析調査(2024年)

Contact Usお問い合わせ先
担当部署
株式会社帝国データバンク 四日市支店 TEL:059-353-3411 FAX:059-353-4109