レポート特別企画 :中国地方 メーンバンク実態調査

広島銀行が6年連続のトップ、シェア15.38% ~ ランキング、上位21番目まで変動なし ~

2015/12/14
資金繰り  金融

はじめに

地方経済を支える金融機関を取り巻く環境が大きく変わろうとしている。市場金利が低位で推移する中、競合激化による本業の収益率低下に加え、都市部への人口流出・集中する傾向が強まり、金融資産が地方から都市部へ移ることによる預金量の減少や、少子高齢化の流れが加速する中で、将来的に資金需要が先細りする懸念が現実味を帯びてきている。

こうした状況を反映して、各地で金融機関の再編の動きが活発化している。地元の金融機関でもエリアを問わず、提携を模索する動きが強まっていると考えられる中、中国地方に拠点を置く金融機関の地元企業に対するシェアの状況、取り組みはどのような状況にあるのだろうか。

帝国データバンク広島支店では、2015年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(全国約146万社)の中から中国5県の企業(9万5508社)を抽出、メーンバンクと認識している金融機関について集計・分析した(前年調査の対象企業数は9万5971社。%は小数点第3位を四捨五入)。

なお、この調査は今回で6回目、調査対象は全業種・全法人(個人経営も含む)。

■ 本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した。

調査結果

  1. 中国地方におけるシェアトップは、「広島銀行」の1万4687社(シェア15.38%、前年比+0.15pt)。2位は「中国銀行」の1万3981社(同14.64%、同+0.01pt)、3位は「山口銀行」の1万657社(同11.16%、同△0.01pt)となった。
  2. 業種別では、主要7業種のうち「広島銀行」が5業種、「中国銀行」が2業種でトップ。この2行が1位と2位を占めたほか、7業種すべてで上位5行は地元の地方銀行が占めた。「広島信用金庫」は7業種すべてで6位となった。
  3. 融資先の売上規模別では、「広島銀行」が6分類中、5分類でシェアトップを占めた。売上高『50億円未満』では5位までを地元の地方銀行が占め、売上高『50億円以上』ではメガバンク3行がランクインした。
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