景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
|---|---|---|
47.8 | ▲ 0.7 | 2カ月ぶりに悪化 |
概況
「大阪」の景気DIは47.8と、2カ月ぶりに悪化。中国経済減速や原材料価格上昇等が悪材料となり『製造』が3カ月連続で50割れとなるなど大阪経済は緩やかな後退局面に。さらに「消費税率引き上げでなお一層の厳しさが想定される」（大阪、飲食料品小売）など消費税増税による消費落ち込み懸念の声が特に『小売』『卸売』『製造』で多く、10月以降さらなる景況感悪化懸念が一段と現実味を帯びる。活発な設備投資意欲や好調なインバウンド需要はプラス材料であるが、消費税増税のインパクトを打ち消すまでには至らず緩やかな悪化が続く見通しだ。
景気DI
「大阪」の景気DIは47.8で前月比0.7ポイント減、2カ月ぶりに悪化し、4カ月連続50割れとなった。全国（46.8）との格差は1.0ポイントで9カ月連続のプラスとなった。全国での順位は第12位（前月第8位、前年同月第14位）と前月から4つ順位を落とした。
規模別DI
「大企業」が51.9と3カ月連続で改善し、20カ月連続で50台を維持。他方「中小企業」（46.8）は前月比1.0ポイント減、うち「小規模企業」（44.8）は同2.7ポイント減と大きく悪化した。規模間格差は5.1ポイントと前月から大きく拡大した。
業界別DI
10業界中6業界で悪化、特に50超えの『建設』『不動産』『サービス』がともに悪化。特に『建設』（55.6）は前月比2.9ポイント減と大幅に悪化、6カ月ぶりに55台に。『製造』（47.7）は前月と変わらず、3カ月連続の50割れ。『小売』（45.1、同2.2ポイント増）は3カ月連続の改善となった。
先行き見通しDI
3カ月後49.3（前月48.8）、6カ月後47.0（同48.1）、1年後46.4（同46.1）と、消費税増税後の悪化懸念から6カ月後が悪化、26カ月ぶりの低水準。業界別では『小売』『運輸・倉庫』など7業界で6カ月後が悪化、規模別でもすべての規模で6カ月後が悪化した。