レポートTDB景気動向調査2019年5月(近畿ブロック・概要)

2019/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

45.0

▲ 1.9

5カ月連続の悪化で7カ月ぶりに全国水準下回る

概況

『近畿』の景気DIは45.0と5カ月連続の悪化、年明け以降4.7ポイント下落し景気の後退局面がより鮮明となってきた模様。GWの10連休については「人出が多くて旅館への納品が増えた」(兵庫、飲食料品製造)などの声がある一方「4月に前倒し発注された反動が大きい」(大阪、化学品製造)や「連休明けから仕事量が激減」(大阪、鉄鋼製造)など連休後の落ち込みが大きいとのコメントが多かった。米中貿易摩擦の悪影響や、消費税増税後の落ち込みを懸念する声も多く、不透明感強まるなか緩やかな悪化が続く見通し。

景気DI

『近畿』の景気DIは45.0と前月比1.9ポイント減で5カ月連続の悪化となった。7カ月ぶりに全国水準(45.4)を下回り、全国10ブロック別では7位と前月5位から順位を2つ落とした。府県別でも6府県全てで悪化、京都は6カ月連続の悪化だった。

規模別DI

「大企業」(48.4)で前月比1.0ポイントの悪化。「中小企業」(44.2)は同2.2ポイント、「小規模企業」(44.5)は同1.1ポイントの悪化、ともに悪化は5カ月連続となった。規模間格差は4.2ポイントと同1.2ポイント拡大で4カ月連続拡大となった。

業界別DI

10業界全てで悪化。『建設』(53.4、前月比0.3ポイント減)は3カ月連続の悪化となるものの10カ月連続で10業界中最高を維持。『製造』(43.8、同2.1ポイント減)は6カ月連続で悪化。『サービス』(48.4、同3.0ポイント減)も11カ月ぶりに50を割り込んだ。

先行き見通しDI

3カ月後46.2(前月48.5)、6カ月後44.0(同46.1)、1年後44.3(同45.8)と全指標で悪化となった。業界別では『金融』『建設』『製造』『卸売』『サービス』の5業界が全指標で悪化。消費税率引き上げ前の駆け込み需要の期待から『小売』が3カ月後のみ改善。規模別でも全ての規模で全指標悪化となった。

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