景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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37.7 | -1.5 | 2カ月ぶりに悪化 |
概況
「生産資材等のコストが増えているが、稲作農家は米の価格が上がっている」(農林水産、小規模企業)、「農産物の市場価格の値上がりを感じた」(農林水産、小規模企業)など、一部業界では前向きな声がある。しかし、「官・民の発注物件が減少し人員確保の為の賃金増加に苦しんでいる」(建設、小規模企業)、「物価高と人口減少による需要低迷」(不動産、小規模企業)、「12月決算予想売上は昨年対比15%減、一昨年対比27%減と減少大」(機械製造業、小規模企業)など、多くの業界では厳しい声が大勢を占める結果となった。
景気DI
「山形」の景気DIは前月比1.5ポイント悪化し37.7を示した。『東北』は同0.5ポイント悪化の40.1となり、『全国』は同0.1ポイント改善し44.5を示した。『東北』において40を下回るのは「山形」のほか「岩手」の2県にとどまり、ブロックおよび全国的にも低い値を示した。
規模別DI
「大企業」が前月比2.1ポイント悪化の37.2、「中小企業」は同1.3ポイント悪化の37.8、「小規模企業」は同1.1ポイント悪化の39.3となり、全ての規模において前月比悪化を示した。「大企業」は2カ月連続の悪化を示し、DIは全ての規模において40を下回った。
業界別DI
業界別では『卸売』『小売』『サービス』が改善し、『農・林・水産』『金融』は横ばい、『建設』『不動産』『製造』は悪化した。『農・林・水産』は上昇した米価などの影響か、6カ月連続して改善もしくは横ばいでDIは56.7と高い水準となった。『小売』『サービス』は小幅ながら2カ月連続改善となった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は前月比0.2ポイント改善の38.8、「6カ月後」は同0.7ポイント改善の42.0、「1年後」は同0.1ポイント改善の43.7を示した。先行き見通しDIは3指標とも改善となり、「6カ月後」以降のDIは40を上回るなど、先行きの改善傾向への期待感がみられる。