レポート

国内中堅・新興航空会社18社の経営実態調査

増収企業が8割占める~LCC3社は格差が鮮明に~

2013/09/27

はじめに

2012年は“LCC(格安航空会社)元年”と言われ、同年3月にANAホールディングスが出資するPeach・Aviation(株)(以下、ピーチ・アビエーション)を皮切りに、7月にはカンタス航空やJALが出資するジェットスター・ジャパン(株)、8月にはANAホールディングス100%子会社のエアアジア・ジャパン(株)が就航を開始した。LCCは、簡素な機内サービスなどによってコストを徹底的に削減し、“低料金”を武器に航空業界に参入した。実質稼動から約1年が経過し、航空会社の自由化が進んでいるほか、昨年9月にJALが再上場を果たすなど、競争が激化している。
帝国データバンクでは、2012年度の業績が判明している全国の航空会社18社を対象として、経営状況を分析した。

◇損益については当期純利益で比較している

調査結果(要旨)

1.2012年度の収入高は、前期との比較が可能な15社中12社が「増収」(構成比80.0%)となった。2012年度の収入高合計は約4621億7700万円となり、前期比7.9%の増加となった。
2.損益が判明している17社を見ると、17社中4社(構成比23.5%)が当期純損失を計上し、2割の企業が最終赤字となった。特に、LCCのジェットスター・ジャパンは拠点である成田空港からの利用者が少なく、関西国際空港の拠点化が延期となったことで数十億もの大幅赤字が見込まれる。
3.主要LCC3社では、関西国際空港を拠点とするピーチ・アビエーションが堅調に運賃収入を伸ばし、収入高は約143億8700万円を計上。成田空港を拠点とするエアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンとの格差が顕著となった。

◇日本航空と全日空は除外している

20130927_国内中堅・新興航空会社18社の経営実態調査.pdf

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