景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
38.3 | -4.9 | 3カ月ぶりに悪化(日胆) |
概況
「日胆」の景気DIは3カ月ぶりに悪化した。企業からは「大型物件が多い」(建設)といった声がある一方で、「新築住宅着工数が減少しており、少なからずその影響を受けている。例年ならば売り上げのある月でも売り上げがない。来客数が今まで以上に少ない」(家具類小売)、「店頭での直接販売とスーパーマーケットへの卸売の状況が例年と比べると良くない」(専門商品小売)などの声も聞かれる。物価高による消費マインド低下などへの警戒感が高まるなか、今後の日胆の景況感は一進一退の状況が続くだろう。
景気DI
2025年2月の「日胆」の景気DIは、前月比4.9ポイント減の38.3となり、3カ月ぶりに悪化した。『全国』(43.5)との格差(日胆-全国)は▲5.2ポイントとなり、前月から4.8ポイント拡大。『北海道』(41.8)との格差は▲3.5ポイントで2カ月ぶりに「日胆」が『北海道』を下回った。
規模別DI
「大企業」は前月比4.2ポイント減の50.0となり、2カ月連続で悪化した。「中小企業」は同4.9ポイント減の37.0、そのうち「小規模企業」は同3.8ポイント減の34.3となり悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は13.0ポイントで、前月から0.7ポイント拡大した。
業界別DI
7業界中2業界が改善、4業界が悪化した。『小売』は前月比15.5ポイント減の25.0、『卸売』は同4.1ポイント減の31.3となり、ともに2カ月連続で悪化した。『サービス』は同4.2ポイント増の41.7となり、2カ月ぶりに改善した。
先行き見通しDI
「3カ月後」40.0(前月43.6)、「6カ月後」42.1(同45.7)、「1年後」39.6(同44.0)となり、全ての指標で悪化した。業界別では『建設』の「3カ月後」「6カ月後」と『農・林・水産』の「1年後」が景気判断の分かれ目となる50以上の水準を示した。