レポートカスタマーハラスメントに関する群馬県企業の意識調査

カスハラ、直近1年で企業の11.5%が被害「あり」~対個人取り引きの『小売』は30%でトップ~

2024/08/15
雇用・人材  アンケート

はじめに

「顧客や取引先などからのクレーム・言動のうち社会通念上不相当なものであり、その手段・態様により、労働者の就業環境が害されるもの」と定義されるカスタマーハラスメント(以下、「カスハラ」)。

カスハラは、企業対個人に限らず、企業対企業でも起こり得る。著しい迷惑行為により、従業員の精神的苦痛や退職リスク、業務効率低下などの悪影響が生じる恐れがあるため、厚生労働省では有識者検討会を通じて、企業に従業員保護を義務付ける法整備を進める方針を示した。

なお、東京都ではカスハラ防止条例を今秋、都議会に提出し、制定されれば全国初となる見通しだ。

そこで、帝国データバンク群馬支店は、カスハラに関する企業の意識について、群馬県内の企業に調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2024年6月調査とともに行った。

■調査期間は2024年6月17日~30日、調査対象は全国2万7,159社で、有効回答企業数は1万1,068社(回答率40.8%)、うち、群馬県は472社で、有効回答企業数は182社(回答率38.6%)。

調査結果

1 直近1年でカスハラ被害が「ある」企業は11.5%、「ない」(68.7%)は「ある」のほぼ6倍。業界別では、主に個人を顧客とする小売業で「ある」が業界全体の3倍近くに
2 カスハラへの対応策や取り組みの有無はほぼ二分される。具体的な取り組み内容では、「顧客対応の記録」が22.0%でトップ

20240815_カスタマーハラスメントに関する群馬県企業の意識調査.pdf

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