レポート【連載】中小企業のCSR これで納得!!企業経営者のためのCSR入門 第1回

「CSR(企業の社会的責任)とは」/合同会社 エバーチェンジ

2017/11/06
ガバナンス

帝国データバンク(TDB)の調査によると2015年度のコンプライアンス違反企業の倒産は過去最多となった。2016年度の同調査では減少したものの過去2番目の高水準である。倒産は回避できたとしても、不祥事により社会的信用やブランドが失墜してしまった企業もある。不祥事のたびにCSR(企業の社会的責任)が論じられるが、法令遵守を徹底していくだけが企業のCSR 活動ではない。むしろ普段の経営にCSRを根付かせることが大切である。

第1回はCSRの歴史的背景、CSRに取り組む意義などを解説する。本連載のなかで、中小企業でも無理なく取り組める事例も紹介していく予定である。

第1回「CSR(企業の社会的責任)とは」

1.CSR企業との関わり

筆者が神奈川県横浜市に移り住んで、20年が経とうとしている。

そのうち前半の10年は「横浜都民(横浜に住んでいるが東京に通勤するという意。「神奈川都民」という表現もある)」として東京で働いていたが、経営コンサルタントとして2008年に独立したのを機に、ご縁もあり地元・横浜市の企業と接する機会が増えた。独立する前は、横浜市の経済や企業活動に関する知識も皆無に近い状態だったが、コンサルティングや公的診断・経営相談の仕事により、地元の情報にも理解が深まった。日常の主業務であるコンサルティングは東京23区、川崎市、横浜市が中心だ。

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