レポート

小沢コンクリート工業株式会社

2002/07/29

TDB企業コード:985083538 東京都杉並区 コンクリート二次製品製造 破産宣告受ける 負債68億円

「東京」 小沢コンクリート工業(株)(資本金2億円、杉並区上高井戸1-7-16、代表小澤満三氏、従業員144人)は、7月29日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産宣告を受けた。

 破産管財人は五十嵐啓二弁護士(東京都千代田区有楽町1-6-4、電話03-3595-2070)。債権届け出期間は9月27日までで、債権者集会及び債権調査期日は2003年1月21日午後1時30分。

 当社は、1953年(昭和28年)6月創業、58年(昭和33年)7月に法人改組。大手ゼネコンを主力得意先にコンクリート製品の製造販売、土木工事業の設計施工、コンクリート技術関係業務のコンサルタント・受託研究を手がけ、商品構成としては、コンクリート二次製品の製造・販売を主力に、特殊コンクリート平板「PIC」板、パネル材、軽量高欄(鉄道、高速道路関係の防音壁)などを扱っていた。特に水を通すコンクリート「ポラコン」は、「浸透ポラコン」、「集水ポラコン」など利用範囲も広く、業界内でも高い評価を得て、97年3月期の年売上高は約61億7800万円を計上していた。

 その後は、公共工事の削減の影響から業績はジリ貧傾向をたどり、2002年同期の年売上高は約39億500万円にまで落ち込み、損益面でも2001年3月期より2期連続の最終赤字を余儀なくされていた。この間、主力銀行の指導を得て中期経営計画を策定。98年には横浜営業所、神戸営業所を閉鎖、99年には岐阜工場、名古屋営業所を閉鎖。2000年には東京都調布市深大寺の社宅を約1億5000万円で売却したほか、2001年には東京都調布市の社宅を約3300万円で売却するなど資産売却による借入金の圧縮に努めていたものの、受注低迷に歯止めがかからず、今回の措置となった。

 負債は2002年3月期で保証債務、手形割引を含め約68億円。