レポート五味観光開発株式会社

「東京」　五味観光開発（株）（資本金5000万円、町田市原町田4-19-11、代表五味健氏）は、7月1日に東京地裁へ自己破産を申請し、4日に同地裁より破産宣告を受けた。負債は約74億5000万円。

　破産管財人は渕上玲子弁護士（千代田区有楽町1-6-4、電話03-3595-2062）。

　当社は、1969年（昭和44年）8月の設立。長野、山梨、沖縄などの別荘地、リゾートマンションの分譲開発を手がけ、79年12月には町田市にビジネスホテル「町田スカイプラザ」をオープンし、ホテル運営にも乗り出していた。また、88年1月には長野県小県郡で「りんどう温泉保養センター」を開設するなど業容を拡大し、ピーク時の90年6月期には年売上高約59億4800万円を計上していた。

　その後はバブル崩壊から、主力のリゾートマンションが販売不振となったうえ、不動産購入資金の金融機関からの借入金金利負担が収益を圧迫。手持ち不動産売却も進まず、7期連続欠損計上を余儀なくされていたため、内部合理化策を図っていたものの、2001年同期の年売上高は約10億円までダウン。今年に入ってからは、本社やビジネスホテルの売却及び従業員削減を実施するなど業務を大幅に縮小していた。