レポートちば興銀フアイナンス株式会社

「千葉」　ちば興銀フアイナンス（株）（資本金2億円、千葉市中央区富士見1-1-17、清算人森田昭彦氏）は、5月28日に千葉地裁へ特別清算を申請していたが、6月4日に同地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。負債は約45億7000万円。

　当社は、1988年（昭和63年）7月、千葉興業銀行の関連ノンバンクとして設立、一般貸金業務のほか、抵当証券業務を手がけていた。大株主は、同じ千葉興業銀行系の千葉総合リース（株）50％、ちば興銀コンピュータソフト（株）20％で、当社は同行の連結子会社であった。

　地価相場が高騰したバブル景気時には急成長し、92年3月期の年収入高は約53億9300万円を上げていたが、バブル景気崩壊に伴い、融資債権の不良化から以降は業容縮小を余儀なくされ、93年同期には赤字決算へ転落、以降は連続して欠損計上を強いられる状況であった。2001年3月期の年収入高も約4億9700万円にとどまり、連結親会社の債務免除により支えられていた。

　今回の措置は、千葉興業銀行が策定した経営健全化計画に従った関連会社の業務再編と効率化の一環としてのもので、既に事業を千葉興業銀行に移管済み、また当社の解散及び清算も、同行より5月7日に発表されていた。