レポート株式会社赤坂青野総本舗

2002/05/17

TDB企業コード:982596601 東京都港区 菓子製造小売、不動産賃貸 破産宣告を受ける 負債43億円

「東京」 (株)赤坂青野総本舗(資本金2400万円、港区赤坂7-11-9、代表青野啓樹氏、従業員10人)は、3月14日に債権者から東京地裁へ破産を申し立てられていたが、5月10日に同地裁より破産宣告を受けた。
 破産管財人は寺本吉男弁護士(中央区銀座2-5-5、電話03-5250-3921)。債権届け出期間は6月10日までで、債権者集会及び債権調査期日は8月20日午前10時。

 当社は、1899年(明治32年)創業、1947年(昭和22年)3月に法人改組された和菓子販売業者。「青野」の屋号で進物・慶弔事用和菓子の製造販売を行い、「赤坂もち」の商標名は一定の知名度を有していた。そのほか不動産賃貸業務も一部手がけ、94年2月期には年売上高約5億3000万円をあげていた。

 2001年同期の年売上高も約4億3000万円を維持していたが、本社ビル建設のほか、バブル期に行った株式投資から借入金が年商を大きく上回り、本業を大きく圧迫していた。2001年3月に和菓子販売部門を別会社に営業譲渡し、その後は不動産賃貸業務のみを手がけていたが、過大な借入金利負担が重荷となっていた。

 負債は金融債務を中心に約43億円。