レポート

山下建設株式会社ほか2社

2002/05/15

TDB企業コード:160049383 山形県尾花沢市 土木工事 事業停止、自己破産申請へ 負債35億5000万円

「山形」 山下建設(株)(資本金3500万円、尾花沢市五十沢12、代表遠藤知之氏ほか1名、従業員37人)は、5月10日付けで事業を停止し、水上進弁護士(山形市緑町1-6-8、電話023-633-1159)ほか1名に事後処理を一任し、自己破産申請に向け準備中。

 当社は、1963年(昭和38年)3月に創業、72年(昭和47年)4月法人に改組された。土木工事を主体に、舗装工事や建築工事、アスファルト合材卸などを手がけ、官公庁の発注工事を中心に受注を伸ばし、ピーク時の97年12月期には年売上高約25億7800万円を計上していた。

 関係会社で温泉旅館を経営する(株)ホテル平成やコンクリート製造業の山下生コンクリート(株)に対する資金流出が見られ、外部資本依存度の高い経営が続くなか、98年7月に創業社長が死亡して後継者を巡る内紛が発生し、対外信用の低下を招くなか、(株)ホテル平成が経営する旅館の閉鎖などリストラを実施するも、受注減少に歯止めがかからず借り入れ金利負担は重荷となっていた。

 関係会社の(株)ホテル平成(資本金2億円、東根市温泉町1-17-2、代表山下久よ氏)、山下生コンクリート(株)(資本金1000万円、尾花沢市五十沢12-1、代表山下久よ氏、従業員20人)の2社も同日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。

 負債は、山下建設(株)が約19億円、(株)ホテル平成が約12億円、山下生コンクリート(株)が約4億5000万円で、3社合計では約35億5000万円。