レポート大器株式会社

2002/05/10

TDB企業コード:580217932 大阪府大阪市中央区 家庭金物・雑貨卸 自己破産を申請 負債95億円

「大阪」 大器(株)(資本金1620万円、大阪市中央区島之内2-6-12、代表西田準氏、従業員242人)は、5月10日に大阪地裁へ自己破産を申請した。負債は2001年3月期末で割引を含め約95億円。

 申請代理人は山口孝司弁護士(大阪市西区靱本町1-6-10、電話06-6446-1123)ほか。

 当社は、1945年(昭和20年)10月創業、49年(昭和24年)4月に田中新商店(株)の商号で法人改組し、64年6月に現商号となった。厨房機器・調理家電49%、電気ストーブ等の家庭用暖房機器21%、収納用具17%、行楽用品その他13%の卸業者。東京、福岡、名古屋、札幌、鹿児島など全国に支店・営業所を開設、ホームセンター向けを主体に量販店、通販・生協、専門店などを販路にピーク時の97年3月期には年売上高約280億7600万円をあげていた。

 その後は、個人消費の低迷から売り上げは減少、2001年同期の年売上高は約208億6100万円とジリ貧を余儀なくされていた。この間、(株)オサダ(佐賀県、2000年7月民事再生法)に約3200万円、2001年9月にはマイカルグループに対して約2億7000万円の焦げ付きが発生し、財務内容が悪化。その後も売り上げ減少に歯止めがかからなかった。