レポート

アングル工業株式会社、アングル株式会社

2002/04/09

TDB企業コード:580019711 大阪府大阪市中央区 高級インナーウェア製造・販売 民事再生手続き開始を申請 負債110億円

「大阪」 アングル工業(株)(資本金4億3560万円、大阪市中央区船場中央2-2-5、登記面=大阪市中央区南本町2-3-12、代表光野重樹氏、従業員292人)、アングル(株)(資本金4億3560万円、同所、同登記面、同代表、従業員334人)の2社は、4月8日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は本井文夫弁護士(大阪市中央区南船場4-3-11、電話06-6251-7492)ほか。

 アングル工業(株)は、1894年(明治27年)5月にメリヤス製品製造業として創業、1931年(昭和6年)3月(株)山発商店として法人改組、63年(昭和38年)3月に現商号へ変更した、創業100年を超える船場の老舗メリヤス製造業者。“ アングルグループ”の中核会社として高級ブランドインナーを手がけ、戦前より大手百貨店との取引を開始していた。現在では柏原工場、奈良工場ほかで染色、編立て、縫製までの一貫生産を行い、販売子会社のアングル(株)を経由して販路を確立し、2000年11月期には年売上高約40億2400万円を計上していた。

 アングル(株)は、1952年(昭和27年)6月にアングル工業の全額出資子会社として設立された。64年(昭和39年)に福岡店を開設、以降、東京、名古屋に営業拠点を開設、また直営店「クラブ・アングル・マージ」やライセンスブランド店を出店し、ピーク時の92年1月期には年売上高約184億1100万円を計上していた。

 自社ブランド「アサメリー」、「エアメリー」のほか「KENZO」、「DAKS」、「ジョルジュ・レッシュ」などライセンスブランドを発売する一方、本社不動産(移転、売却済み)への投資や、F1レーシングチーム「ティレル」とのスポンサー契約なども行っていた。

 その後は主力得意先である百貨店向けの販売が苦戦し、また海外生産の廉価品との価格競争から業況はジリ貧となり、2001年1月期の年売上高は約94億8600万円と、ピーク時に比べ半減し、また寺内(株)(98年2月会社更生法、大阪)や、そごうグループ(2000年7月民事再生法)に対する不良債権の償却などから大幅赤字を計上していた。この間、本社不動産の売却や、従業員の削減、アイテムの見直しを進めたが、売り上げの減少に歯止めがかからず資金繰りが悪化し、先行き見通し難から今回の措置になった。

 申請時の負債はアングル工業(株)が約60億円、アングル(株)が約50億円で、2社合計で約110億円。