レポート

株式会社三幸社

2002/02/26

TDB企業コード:985232852 東京都中央区 中堅の広告代理店 自己破産を申請 負債56億円

「東京」 (株)三幸社(資本金4800万円、中央区銀座3-13-1、代表荒川一雄氏、従業員170人)は、2月26日に東京地裁へ自己破産を申請した。

 当社は、1948年(昭和23年)10月に創業、52年(昭和27年)4月に法人改組した中堅の広告代理店。媒体では雑誌関係に強く、国内における雑誌発行の出版社の大半と取引を持ち、広告業界で独自の地位を築いていた。特に大手雑誌出版社などにおいて扱いは上位を占め、98年1月期には年売上高約234億7400万円を計上していた。また、米国に本部を持つ広告代理店の国際ネットワーク「TAAN」に加入して、海外媒体の使用、海外市場調査等のパイプ作りを図り、国際的な展開も視野に入れていた。

 近年は、スポンサーの広告費抑制や単価下落が響き、2001年同期の年売上高は約210億9800万円にとどまっていた。加えて、同期の特別損失において過年度仮払法人税損約5億6100万円を計上したため(過去5年にわたり、過去の欠損計上により法人税等の計上を行なっていなかった分を積立てていたが、監査法人や税務署の指導もあり流動資産に計上していた仮払法人税を当期において特別損失にて計上したもの)、当期損失約3億5400万円を計上したうえ、債務超過に転落していた。こうしたなか、広告扱い高を確保するために、同業他社と比較してマージンを低く抑えた営業を展開したため、利幅確保難が顕著となり資金繰りがひっ迫。今年1月には、一部取引先に対して支払繰延べ要請を行ったため、業界内で資金難の風評が広まり対外信用が失墜し、支え切れず今回の措置となった。

 負債は約56億円。