レポート株式会社川良

2002/02/06

TDB企業コード:410050221 静岡県伊東市 大型温泉ホテル経営 伊豆・伊東温泉ホテル「ラ・ヴィエ川良」経営 民事再生手続き開始を申請 負債80億円

「静岡」 (株)川良(資本金1000万円、伊東市竹の内1-1-3、代表山田宏氏、従業員80人)は、2月4日に静岡地裁沼津支部へ民事再生手続き開始を申請した。

 申請代理人は鈴木祐一弁護士(東京都千代田区麹町4-3-29、電話03-3222-0566)。

 当社は、1930年(昭和5年)創業、49年(昭和24年)12月に法人改組された温泉旅館経営業者。伊豆・伊東温泉でも一等地に位置する老舗の大型温泉旅館として知られ、長く「ホテル川良」の名前で親しまれてきたが、94年4月に約50億円を投じて全面新装し、「ホテル ラ・ヴィエ川良」(旧館を含め103室、収容人員550名)として、首都圏の企業団体客を中心に集客し業容を拡大、ピーク時の96年12月期には年収入高約21億円をあげていた。

 過去の設備投資負担に加え、近年の観光不況により企業等の団体客が激減し、最近の年商は10億円台の水準に落ち込み、赤字計上が続いていた。このため、東京駅でのPRや宿泊料金の値下げなどで対応していたが、業況回復のメドが立たないまま、自主再建を断念した。

 負債は約80億円が見込まれる。