レポート

太洋商事株式会社

2002/01/10

TDB企業コード:580011231 大阪府大阪市北区 アパレル副資材卸 自己破産申請へ 負債34億円

「大阪」 太洋商事(株)(資本金5000万円、大阪市北区中之島3-5-11、代表坂本勝利氏、従業員58人)は、1月9日に事業を停止し、事後処理を北村巖弁護士(大阪市北区梅田2-5-25、電話06-6341-3150)に一任、現在、自己破産申請の準備中。負債は約34億円の見込み。

 当社は、1937年(昭和12年)3月創業、46年(昭和21年)10月に法人改組。服飾資材、インテリア資材の卸業者で、裏地、ボア、キルト、テープ、ファスナー類を扱い、アパレルメーカー、商社を得意先に、86年3月期には年売上高約128億5400万円を計上していた。本社のほか東京、長岡、金沢などに営業拠点を設けるほか、東南アジア市場に注目し、91年に太洋商事香港有限公司を合弁で設立、以降関連会社を相次いで設立し、中国での事業展開を積極的に進めていた。

 その後は、国内のアパレルメーカー向けの需要が冷え込む一方、中国での販売も減少し、2001年同期の年売上高は約66億9100万円にまで落ち込んでいた。この間、不動産の売却などによるリストラを計画したものの、売り上げの減少に歯止めが掛からず資金繰りが悪化していた。