レポート

高松琴平電気鉄道株式会社

2001/12/07

TDB企業コード:710034020 香川県高松市 鉄道事業 民事再生手続き開始を申請 負債528億5600万円

「香川」 高松琴平電気鉄道(株)(資本金5億400万円、高松市栗林町2-19-20、代表千田穰一氏、従業員334人)は、12月7日に高松地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
 申請代理人は籠池宗平弁護士(丸亀市塩飽町7-2、電話0877-23-2620)ほか。

 当社は、琴平電鉄(株)、讃岐電鉄(株)、高松電気軌道(株)の3社が合併して、1943年(昭和18年)11月に設立された。「コトデン」の愛称で四国地区最大級の私鉄として、延べ営業キロ数では四国旅客鉄道(株)、土佐くろしお鉄道(株)に次ぐ長さを誇っていた。傘下には交通部門や不動産部門、流通部門など合計16社によって「コトデングループ」を形成していた。近時の事業比率は鉄道事業6割弱、その他附帯事業が4割強の割合で手がけ、2000年3月期の年売上高は約53億2800万円を計上していた。鉄道部門の1日当たりの利用客数は70年代半ばに7万6000人前後であったが、マイカー利用者の増加や道路網の整備などから近時は4万人を割るまでに減少していた。関係会社の業績も低迷していたことで、2000年同期の連結決算では約317億700万円の年売上高に対し、約15億8100万円の当期欠損となっていた。

 こうしたなか、連結子会社である(株)コトデンそごうが昨今の消費不振や郊外型量販店との競争激化に加えて、2000年7月にそごうグループが民事再生法を申請したことで信用低下を招き、同社も2001年1月に高松地裁へ民事再生法を申請。同社に対する保証債務約75億9200万円(2000年3月期末)が表面化していた。「コトデングループ」に対する不信感が高まるなか、2001年同期の年売上高は約49億6300万円に減少、コトデンそごうなどに対する債務保証損失や貸倒引当金繰入を計上したことで約114億円の当期損失を余儀なくされていた。今期に入ってからは、今年7月に「コトデンそごう」の後継百貨店が正式決定したことから子会社の整理が進み、今年10月末までに債権放棄、経営合理化、行政支援を柱とする再建計画を策定、金融機関に総額約151億円の債権放棄を要請していたが合意が得られず、自主再建を断念した。

 負債は2001年3月期末時点で保証債務を含め約528億5600万円。
 なお、関係会社のコトデンバス(株)(資本金5000万円、高松市朝日町4-1-63、代表荒木伸氏、従業員157人)も同日同地裁へ民事再生手続き開始を申請した。負債は2001年3月期末時点で約128億円。

 申請代理人は藤本邦人弁護士(高松市丸の内7-20、電話087-826-2111)ほか。

 コトデンバス(株)は、1950年(昭和25年)12月設立、63年に高松琴平電気鉄道(株)が筆頭株主となり、86年に現商号となった。香川県下では最大のバス会社として県内各地に定期バス路線を有していたが、近年は慢性的な赤字体質から財務内容は弱体化、2001年3月期の年収入高は約16億円にとどまり債務超過となっていた。