レポート

メルボ紳士服株式会社ほか2社

2001/11/13

TDB企業コード:580041712 大阪府大阪市中央区 高級紳士服の老舗 民事再生手続き開始を申請 負債120億円

「大阪」 メルボ紳士服(株)(資本金4億9790万円、大阪市中央区南船場2-1-10、代表清水貞行氏、従業員210人)及びその小売部門のメルボメンズウェアー(株)(資本金2億円、同所、同代表、従業員43人)と製造子会社のメルボ紳士服工業(株)(資本金9000万円、枚方市長尾谷町1-82-3、登記面=大阪市東成区東今里3-4-14、同代表、従業員327人)の3社は11月13日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は本井文夫弁護士(大阪市中央区南船場4-3-11、電話06-6251-7266)。

 メルボ紳士服(株)は1918年(大正7年)5月創業、42年(昭和17年)8月に(株)平野屋の商号で法人改組、67年(昭和42年)9月に現商号に変更された。老舗の名門紳士服メーカーの1社で、「紳士服のメルボ」としてユーザーからの知名度は高かった。紳士スーツを主体に、ジャケット、スラックス、コートなどを扱い、オリジナルブランド「メルボシンプソン」、ライセンスブランドの「ジバンシー」「トラサルディ」「ドーメルオブロンドン」ほかを展開、直系のメルボ紳士服工業や協力工場にて製造していた。得意先は全国の百貨店80%を主体とするほか、専門店10%、関連会社のメルボメンズウェアー(株)を通じての直販も手がけ、ピーク時の91年8月期には年売上高約174億2300万円を計上していた。九州店(佐賀県)や名古屋店を設置するほか、メルボ紳士服工業を通じて広島工場、九州工場を、また北海道や香港にも関連企業を設立するなど製造販売拠点を拡大してきた。

 ピーク時以降は個人消費の低迷、百貨店の販売不振、輸入品を中心としたロードサイドショップとの価格競争も加わり業績は低迷、2000年同期の年売上高は約75億7200万円にまで減少し、4期連続の最終赤字を余儀なくされていた。

 この間、短サイクル生産システムによる、レディメイドオーダーシステムを導入し、在庫負担の低減を図るほか、工場跡地や本社ビルの売却、人員削減を実施したが、今期に入っても業績の落ち込みに歯止めが掛からず資金繰りが悪化、先行き見通し難から今回の措置となった。

 負債はメルボ紳士服(株)を中心に3社合計で約120億円。