レポート

株式会社ブイエスエス(旧ヴィクトリア)

2001/10/11

TDB企業コード:982324683 東京都千代田区 不動産賃貸・管理 特別清算開始決定受ける 負債750億円

「東京」 今年3月までスポーツ用品専門店大手「ヴィクトリア」を経営していた(株)ブイエスエス(資本金7500万円、新宿区西早稲田1-1-18、代表清算人沖信春彦氏)は、9月17日開催の臨時株主総会で解散を決議し、東京地裁へ特別清算を申請、同地裁から9月21日に特別清算の開始決定を受けていたことが判明した。

 当社は、1972年(昭和47年)に荻野禎武氏が創業、74年(昭和49年)1月に(株)ヴィクトリアの商号で法人改組され、本店の千代田区神田小川町を拠点として全国にスポーツ用品専門店を積極的に出店していた(96年5月末の店舗数は167店舗)。スキー用品などウインター用品をはじめゴルフ用品、マリン、テニス、アウトドア用品、レジャー用品を取り扱い、一時はメーカー品のナショナルブランドのほか、オリジナル商品の企画にも力を入れ、「スキーのヴィクトリア」や「ゴルフのヴィクトリア」の宣伝コピーで全国的な知名度を確立、93年5月期には年売上高約1053億6400万円を計上するなど、業界では(株)アルペン(名古屋市)に次ぐ大手に成長していた。また、94年以降はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど4ヵ所にスキー場・リゾート施設を買収する一方、国内リゾートマンション分譲などの不動産事業も手がけていた。

 こうした不動産投資により借入金は1000億円を超えていたが、バブル崩壊で過大な借り入れ負担が重荷となり資金が固定化し、さらにスキー人口の減少などによる冬物商戦の苦戦に加え、プライベート商品の販売不振から売り上げは減少傾向をたどり、96年同期の年売上高は約758億円に落ち込み、赤字決算となっていた。このため、メーン銀行の支援を受けながら、借入金の圧縮、海外リゾート施設の売却、不採算店の閉鎖などのリストラ策で再建を進めてきたが、業界環境の悪化による競争激化から低価格化が進んだうえ、販売不振も加速し、2000年同期の年売上高は約480億4600万円にまで減少し、財務面も大幅な債務超過に落ち込んでいた。

 このため、過剰債務解消のための抜本的再建策として、2001年2月にベンチャーキャピタルの(株)ジャフコ、米投資会社・ローンスター、ドイツ銀行によるLBO(レバレッジド・バイ・アウト)方式での同社小売部門買収が決定され、2001年4月2日付で新会社の(株)ヴィクトリア(東京都千代田区、代表松本省三氏)に事業を譲渡したうえ、当社については現商号に変更され特別清算による処理となった。

 負債は約750億円。