レポートエスエム工業株式会社

2001/10/10

TDB企業コード:580395200 大阪府大阪市住之江区 電動カーテンレール製造 自己破産申請へ 負債38億円

「大阪」 エスエム工業(株)(資本金1億円、大阪市住之江区東加賀屋1-8-16、代表三木進氏、従業員118人)は、10月10日に事業を停止し、事後処理を田中厚弁護士(大阪市北区南森町1-2-25、電話06-6365-7292)に一任し、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1953年(昭和28年)10月に「三清金属工芸社」の屋号で創業、60年(昭和35年)4月法人改組し、66年現商号に変更した。カーテンレール80%、ブラインド20%のメーカーで、電動カーテンレールの分野では業界トップクラスに位置し、高い評価を得ていた。62年に東京営業所を開設したのを皮切りに、68年福岡、69年名古屋にも営業所(のちに支店)を設けるなど、全国に支店・営業所網を拡大、また91年3月には総額5億円を投下して奈良工場の増設、商品センターを開設し、92年3月期には年売上高約47億3800万円を計上していた。

 93年同期以降は、建設業界の業況悪化から受注が減少、98年同期から受注減少に歯止めがかからず、単価下落などから赤字が続いていた。こうしたなか、99年7月に主力得意先、2000年12月にメーンバンクを譲受人とする債権譲渡登記を設定したことから、資金繰り多忙化が表面化していた。人員削減、遊休地の売却等をリストラに努めていたが奏功せず、2001年同期の年売上高は約31億5300万円に落ち込み、約1億7700万円の当期損失となっていた。

 負債は約38億円。