レポート

株式会社小樽ベイシティ開発など3社

2001/09/27

TDB企業コード:060060379 北海道小樽市 「マイカル小樽」の運営母体 マイカル関連 民事再生手続き開始を申請 負債697億3900万円

「北海道ほか」 大手総合スーパー、マイカルの関係会社で「マイカル小樽」の運営母体である(株)小樽ベイシティ開発(資本金10億円、北海道小樽市築港11-5、代表篠田伸生氏)、関係会社でマイカルグループ店舗内において各種飲食店の運営を手がけていた(株)マイカルイスト(資本金6億6000万円、大阪府大阪市中央区久太郎町2-5-28、代表庄野正彦氏)、中華惣菜販売の天山食品工業(株)(資本金5000万円、東京都港区赤坂8-5-30、代表郡谷彰一郎氏)は、9月27日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日、保全命令を受けた。

 申請代理人は3社ともマイカルと同じく三村藤明弁護士(東京都港区愛宕1-6-7、電話03-5472-2241)。監督委員も同様に瀬戸英雄弁護士(東京都港区赤坂4-2-19、電話03-5562-2514)が選任されている。

 (株)小樽ベイシティ開発は、1991年(平成3年)11月の設立。(株)マイカル(大阪市)のほか道内有力企業の出資によりJR小樽築港駅貨物ヤード跡地の再開発事業として大型複合商業施設建設を目的にスタートした。その後、93年(平成5年)には地元小樽市が小樽築港駅周辺地整備基本計画を策定して支援を明確にし、施設のオープンへ向けて具体的な動きが本格化、99年(平成11年)3月には商業施設「マイカル小樽」のオープンに至った。

 「マイカル小樽」は延床面積34万㎡の国内最大級の大型複合商業施設で、ショッピングセンターのほか、シアター、アミューズメント施設などさまざまな業態が集積。約9万8000㎡を占める物販施設には、マイカルグループが運営する百貨店「小樽ビブレ」、スーパー「小樽サティ」などが入居するほか、99年7月には施設の中核部分にホテル「小樽ヒルトンホテル」がオープンしていた。

 当社は、施設全体の運営管理を受託業務として、各テナントの賃料、共益費収入のほか、駐車場収入を柱として2001年2月期には年収入高約127億円を計上していた。「マイカル小樽」は、ショッピングセンターに加えてアミューズメント施設の充実などから観光客も含めて来客数は増加する傾向にあったが、収益の柱となる物販部門はバブル崩壊後の消費の冷え込みなどから苦戦を余儀なくされていた。このため不採算テナントの早期の交代や、店舗のリニューアルを行うなどして集客・購買量のアップに努め、今年に入りアウトレットモールを設置するなど積極的に運営改善に取り組んでいた。

 こうしたなか、親会社の(株)マイカルが過剰な有利子負債を抱え9月14日に東京地裁へ民事再生手続きを申請したことで、今回の措置となった。

 負債は、(株)小樽ベイシティ開発が約492億1500万円、(株)マイカルイストが約203億9600万円、天山食品工業(株)が約1億2800万円で、3社合計の負債は約697億3900万円。

 なお、マイカルグループ(マイカル本体を含む)の倒産は今回の申請3社で16社となった。