レポート

株式会社ベンカン

2001/09/04

TDB企業コード:985676705 東京都大田区 配管部品製造、販売 民事再生手続き開始を申請 負債580億円

「東京ほか」 (株)ベンカン(資本金36億4000万円、大田区山王2-5-13、代表中西信輔氏、従業員789人)は、9月3日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
 負債は割引、保証債務を含め約580億円。

 申請代理人は小林哲也弁護士(中央区銀座1-8-21、電話03-3567-6103)。監督委員には才口千晴弁護士(港区虎ノ門3-11-9、電話03-3432-7761)が選任されている。

 当社は、1936年(昭和11年)4月から「京浜パイプ工業」の屋号でおこなってきたパイプ加工業を、47年(昭和22年)7月法人に改組。溶接・伸縮継手、フランジなどの配管部品や給水・給湯用配管部品の製造販売を主体に、水処理施設向けのゴミ除去設備及び環境装置関連製品、半導体製造設備向け各種機材及びユニットの製造販売も手がけ、国内大手プラントメーカーや造船メーカーをはじめ、食品・化学品メーカーなど多岐に渡る得意先を有するほか、海外への輸出もおこなっていた。
 その間、70年に社長に就任した中西真彦氏の下で、相次いで関連会社を設立する一方、同業他社との合弁などによる配管関連事業のトータル化を進めるなど積極的に業容拡大を進め、ピーク時の92年12月期には年売上高約 530億8700万円を計上し、業界ではトップクラスの業容を誇っていた。

 その後は急激な円高の影響で海外輸出が落ち込んだうえ、バブル崩壊後の長引く景気後退に伴う国内の設備投資意欲減退の影響などにより、95年同期の年売上高は約470億2700万円にまで低迷していた。
 98年同期は、円安進行を背景に海外輸出は回復したものの、半導体関連事業部門において海外半導体メーカーの設備投資抑制から、年売上高が約489億2200万円と停滞。半導体関連事業の開発をおこなっていた子会社の不良資産を特別損失に計上したほか、有価証券評価損、過年度の貸倒損失などから約6億2000万円の当期損失を余儀なくされ、年商規模にまで達していた借り入れに対する金利負担が重荷となっていた。
 こうしたなか、グループ会社を通じた取引に不透明感が指摘され信用不安が拡大。このため、取引先が相次いで撤退し、2000年2月には関係会社の(株)オトフジ(広島県)の株式を売却するほか、関係会社を解散するなどリストラに着手していたが、2000年同期の年売上高は約485億3600万円に落ち込み、欠損計上を余儀なくされていた。
 また、関係会社でステンレス継手販売の(株)宝幸製作所(資本金9500万円、同所、登記面=茨城県結城市鹿窪土手の内1673、代表山田平造氏、従業員25人)、半導体製造用部材販売の(株)ベンカンユーシーティー(資本金2000万円、同所、代表栗山睦朗氏、従業員48人)、各種継手・バルブ販売の(株)弁商(資本金1000万円、大田区平和島6-1-1、代表丸山哲夫氏、従業員25人)、各種鋼板フランヂ製造の(株)赤萩フランヂ製作所(資本金6800万円、三重県阿山郡伊賀町川東山ノ田3591、登記面=大阪府大阪市西区立売堀4-1-20、代表石野光氏、従業員40人)、継手製品の製造販売を手がける(株)プレスフィッティングアジア(資本金5000万円、大田区山王2-5-13、代表都築孝好氏)も9月3日に同地裁へ民事再生手続き開始を申請しているが、申請代理人によれば負債額は未確定で申請している。