レポート株式会社タルイシ

「山形」　（株）タルイシ（資本金4500万円、山形市芳野64、代表渡部政紀氏、従業員74人）は、9月3日に山形地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
　負債は約40億円を上回る見込み。
　申請代理人は菊川明弁護士（山形市旅籠町1-12-31、電話023-641-7113）。

　当社は、1943年（昭和18年）創業、69年（昭和44年）5月法人に改組された機械工具卸業者。ロボット等の大型産業機械を主力に機械工具の卸を手がけ、地元同業社の中では規模・知名度ともトップにランクされ、91年4月期には年売上高約70億4400万円をあげていた。

　その後は景気低迷により売り上げは減少傾向をたどり、99年同期の年売上高は約44億5100万円にまで低下していた。2001年同期には約66億5100万円の年売上高をあげたものの、子会社5社に対する資金援助があったうえ、売掛金の回収遅延も発生するなど余裕のない資金繰りを強いられていた。
　こうしたなか、2億4000万円の手形を詐取される事態が発生し、8月31日の決済が出来なくなり、民事再生法の申請に踏み切った。