レポート

株式会社インクス

2001/09/03

TDB企業コード:985015402 東京都台東区 玩具卸売 事業を停止し、任意整理へ 負債80億円

「東京」 (株)インクス(資本金2億5720万円、台東区蔵前3-4-9、代表篠田勲氏、従業員146人)ほかグループ4社は、9月3日付で事業を停止し、事後処理を増田充俊弁護士(千代田区永田町1-11-30、電話03-3502-3281)に一任、任意整理されることとなった。

 (株)インクスは、1950年(昭和25年)4月設立の玩具卸売業者で59年(昭和34年)9月に(株)浅草玩具に商号変更していた。東証1部上場の大手玩具業者、(株)トミーや(株)タカラ、(株)バンダイなどから出資を得て、東京本社のほか仙台、名古屋、大阪、福岡などに支店を設置し、全国の百貨店、量販店、専門店、ホームセンター向けを主体に中堅の玩具卸売業者としての地位を確立していた。96年には同業者を吸収合併し、現商号に変更するなど販路を拡大したうえ、「たまごっち」や「ポケモン」などのヒット商品が追い風となったことで、97年6月期には年売上高約231億8700万円を計上していた。

 その後は百貨店などの不振の影響や業界全体が停滞するなか価格破壊の影響も受け業績は低迷。このため取引先の選別強化や取締役の削減などリストラを実施していた。こうしたなか、得意先である長崎屋が会社更生法を申請(2000年2月13日)したことで焦げ付きが発生、2000年同期の年売上高は約160億6400万円にまで落ち込み、不良債権の特損処理により赤字決算となるなど余裕のない資金繰りを余儀なくされていた。その後も業績の回復が見られず、資金調達は限界に達した。

 負債は約80億円。
 また、関係会社で玩具小売の(株)カテゴリーボックス(資本金5000万円、愛知県海部郡甚目寺町中萱津五反田22、代表篠田勲氏、従業員38人)、節句人形など販売の(株)双葉(資本金3000万円、台東区蔵前3-4-9、代表城秀男氏、従業員19人)、玩具製造、販売の(株)エーワン(資本金3000万円、同所、代表篠田勲氏、従業員7人)、玩具販売の(株)ピー・カンパニー(資本金1000万円、台東区柳橋2-19-11、代表同氏、従業員4人)も同時に事業を停止している。