レポート

宗教法人多田神社

2026/09/09

TDB企業コード:691032017 法人番号:1140005018312 兵庫県川西市 神社 神社の倒産としては近畿初、清和源氏発祥の地と伝わる多田神社 民事再生法の適用を申請

多田神社(2026年9月8日帝国データバンク撮影)

「兵庫」 宗教法人多田神社(基本財産の総額1200万円、川西市多田院多田所町1-1、代表役員代務者齋木竜也氏)は、8月24日までに神戸地裁へ民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けた。

 監督委員には、伊藤正治弁護士(伊藤法律事務所、神戸市中央区相生町4-2-28)が選任されている。

 当法人は、天禄元年(970年)創建とされ、源満仲、源頼光、源頼信、源頼義、源義家の五公を奉斎する清和源氏の祖廟として高い知名度を有する。宝物殿には宝刀「鬼切丸」のほか多数の書画などが収納されており、有形文化財にも指定。家運隆昌・勝運・厄除の守護神として崇敬されていた。 

 しかし、2023年ごろから境内の不動産に対して根抵当権が相次いで設定されるなど金銭面のトラブルが表面化するなか、2024年2月に当時の宮司が死去。同年7月には宮司代務者が就任していたが、同年9月に担保不動産の競売開始決定に基づく差し押さえを受けていた。その後、神社側は異議申し立てを行うなど争う姿勢を見せていたが、交渉は長期化。早期解決のめどが立たず、裁判所の関与の下で再生を目指すこととなった。

 負債は現在調査中。

 なお、神社の倒産は、宗教法人伊勢山皇大神宮(TDB企業コード:200110803、2003年4月破産、神奈川県)、宗教法人東照宮(TDB企業コード:144006117、2012年4月破産、青森県)に次いで3件目で、近畿では初となる。