レポートノーリツ産業株式会社(旧・デイゴ住宅株式会社)

2001/08/02

TDB企業コード:900052880 沖縄県那覇市 建売り住宅販売 2回目不渡り 負債70億円

「沖縄」 ノーリツ産業(株)(旧商号:デイゴ住宅(株))(資本金1億2175万円、那覇市安里2-5-14、代表松本武晃氏、従業員88人)は、8月1日に琉球(本店)で2回目不渡りを出した。負債は約70億円。

 当社は、1975年(昭和50年)3月に沖縄ハイム(株)の商号で設立、82年(昭和57年)10月にデイゴ住宅(株)に商号を変更した。ユニット型住宅メーカーとして県内では高い知名度を有し、那覇市、浦添市、名護市に常設住宅展示場を、糸満市と沖縄市には工場を開設するなど積極的な運営を進め、ピーク時の97年3月期には年売上高約46億3200万円を計上していた。

 積極的な設備投資から借入金が53億円余りに膨らみ、借り入れ返済の棚上げ、取引先には支払猶予を要請するなど厳しい運営を余儀なくされていた。金融機関の協力を得て遊休不動産の売却による借入金の圧縮に努める一方、従業員の削減などリストラを進めていたが、不動産の売却条件が折り合わないなど再建の遂行は難航。

 需要の減少や販売単価の下落などから、2001年同期は年売上高約16億7200万円にまで落ち込み、最終損失約5000万円を計上、累積損失は約8億5500万円に達していた。7月に入り、商号をデイゴ住宅(株)から現商号に変更したが、改善策も見出せないまま資金繰りに行き詰まった。