レポート

株式会社占部組

2026/04/01

TDB企業コード:800234351 福岡県春日市 建築工事 事業停止、自己破産申請へ 負債49億9414万円

占部組 本店

「福岡」 (株)占部組(資本金2000万円、春日市春日原北町3-58-1、代表矢野充一氏)は、3月31日に事業を停止し、事後処理を管納啓文弁護士(弁護士法人みらい法律事務所、福岡県福岡市中央区警固1-12-11、電話092-781-4148)ほか5名に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1933年(昭和8年)1月創業、54年(昭和29年)11月に法人改組された。地場上位クラスの業容規模を有し、コンビニエンスストアを中心とした小売店舗を主な対象とする建築工事のほか、戸建て建築や造成工事なども手がけていた。店舗建築は、立地候補の選定から地主との交渉、周辺地域への根回し、地目変更、設計、施工、管理監督に至るまで、一貫した体制で業務を請け負っていた。営業エリアは、福岡県内を中心に関東以西を手がけており、当社の提案型営業は顧客ニーズを先取りした高品質な企画力として評価を獲得。過去には大手コンビニチェーンの九州エリアにおける店舗工事の約30%を担う実績を有するなど、創業90年超の業歴を背景に、地域密着型の対応力と広域展開に基づく機動力を備え、2025年8月期には年売上高約110 億8710 万円を計上していた。

 しかし、工事における外注依存度は高く、粗利益率は低い水準で推移していたうえ、近年はコンビニチェーンの新規出店数が減少傾向にあり、売上高経常利益率の低下が経営課題として顕在化。この状況を打開すべく、商業ビルや物流倉庫、福祉施設等の新分野開拓を進めていたほか、特に関東・関西エリアでの営業強化を図り、事業ポートフォリオの再構築に取り組んでいた。そのようななか、2023年頃から一部現場において取引先との認識相違に基づく支払いトラブルが発生。借入金の返済負担も重なり、事業の継続を断念した。

 負債は2025年8月期末時点で約49億9414万円。