レポート

株式会社狩野組

2026/01/30

TDB企業コード:985132660 東京都江東区 水道工事 簿外債務が発覚 破産手続き開始決定受ける 負債36億円

当社が入居していたビル

「東京」 (株)狩野組(資本金7000万円、江東区北砂4-40-17、代表狩野泰幹氏ほか1名)は、1月7日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人には、石田晃士弁護士(隼あすか法律事務所、千代田区霞が関3-2-5、電話03-3595-7070)が選任されている。債権届け出期間は2月4日までで、財産状況報告集会期日は4月9日午後1時30分。

 当社は、1925年(大正14年)創業、54年(昭和29年)3月に法人改組された。東京都水道局や下水局の指定工事業者として水道工事を主体に手がけ、大半の施工は協力会社へ外注し、88年4月期には年売上高約58億5800万円を計上していた。

 バブル期には積極的な不動産投資を行っていたが、バブルの崩壊に伴い同投資に伴う多額の借入金が残るなか、98年には工事部門で指名停止を受けるなど、本業での苦戦も続いていた。その後は、事業規模を縮小しながら不動産売却で債務の圧縮を図るほか、債権回収会社から債権放棄を受けるなどして財務改善を進め、2024年4月期の年売上高は約7億8600万円を計上していた。

 しかし、バブル期に行った不動産投資に伴う簿外の借り入れ(約33億円)があることが2025年に判明。債権者より売掛金が差し押さえられたことで資金繰りが悪化し、2025年7月に事業を停止していた。

 負債は債権者約14名に対し約36億円。