レポート

三ッ星靴下株式会社など2社

2026/01/15

TDB企業コード:510314888 奈良県大和高田市 靴下製造 続報 破産手続き開始決定受ける 負債32億4413万円

三ッ星靴下 本社兼高田工場(事業停止時)

「奈良」 既報、三ッ星靴下(株)(資本金2500万円、大和高田市大谷313、登記面=香芝市別所44、代表堀田征治氏ほか1名)と、関係会社の三ツ星産業(株)(TDB企業コード:510352397、資本金1000万円、大和高田市大谷314、登記面=大和高田市築山785、同代表)は、1月7日に奈良地裁葛城支部より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人には、和島美枝子弁護士(あすか法律事務所、奈良市大豆山突抜町16、電話0742-22-4301)が選任されている。

 三ッ星靴下(株)は、1948年(昭和23年)4月創業、63年(昭和38年)1月に法人改組。カジュアル用途の紳士用・婦人用ソックスやストッキングの製造を手がけていた。自社工場のほか、中国の生産協力工場で製造。かつては通販業者や下着メーカーなどからのOEM受注を中心としていたが、 関係会社の三ツ星産業(株)を経由してアパレルチェーンや総合スーパーなどへの販売を伸ばし、86年12月期には年売上高約 80億500万円を計上。地場有力企業としての地位を築いていた。その後、医療用・健康用の着圧(弾性)ソックスなど高機能性靴下の取り扱いを強化していた。

 しかし、2011年にはストッキングの製造から撤退。さらに、一部のアパレルチェーンとの取引を縮小させたこともあって、2016年12月期の年売上高は10億円を下回っていた。収益面で苦戦を強いられるなか、中国から調達していた商品の一部をベトナムの協力工場にシフトするなどの改善策を講じていたものの、過去の設備投資などにより膨らんだ有利子負債が重荷となり、資金繰りが悪化。2020年には旧香芝工場や旧本店などの社有不動産を売却して、借入金の圧縮を図ったが、抜本的な改善には至らなかった。近時は為替が円安に振れた こともあって採算が悪化。借入金の返済見通しが立たないことから、2025年7月1日に事業を停止し、12月12日に自己破産を申請していた。

 三ツ星産業(株)は、1981年(昭和56年)6月に、三ッ星靴下(株)の営業部門の一部を独立させる形で設立。アパレルチェーンや総合スーパーなどへの販路を構築していたが、2025年7月1日に事業を停止し、12月15日に自己破産を申請していた。

 負債は申請時点で三ッ星靴下(株)が債権者約79名に対し約27億569万円、三ツ星産業(株)が債権者約19名に対し約5億3844万円、2社合計で約32億4413万円。