レポート

株式会社北上尾商事

2025/12/17

TDB企業コード:270335729 埼玉県上尾市 元・各種燃料製造 特別清算開始命令受ける 負債22億円

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「埼玉」 (株)北上尾商事〈旧:(株)ニチネン〉(資本金8000万円、上尾市領家57-1、代表清算人御山義明弁護士)は、12月4日にさいたま地裁より特別清算開始命令を受けた。

 当社は、1977年(昭和52年)創業、84年(昭和59年)3月に法人改組された各種燃料の製造業者。業務用固形燃料メーカーとして長い業歴を有し、固形燃料、液体燃料を主体に、カセットコンロやボンベ、グリルなども製造し、飲料水やウォーターサーバー、業務用洗剤の販売なども手がけていた。主力の燃料類は、飲食店や宿泊施設、また、アウトドアなどで使用される製品が中心で、数多くのアイテム数を誇り多種多様な品種を扱っていた。また、新製品の開発や販路拡大にも積極的で、燃料以外でも水関連や洗剤類、環境製品など事業領域を徐々に大きくしていた。本店に加え地元上尾市内に複数の事業所を有し、また、岩手県や群馬県にも製造拠点を開設。中国に関係子会社を持つなど体制を構築し、大手のホームセンターや量販店、雑貨店などを対象に営業を展開。2007年3月期に約27億7800万円であった年売上高は、2012年3月期に約41億8600万円まで伸長していた。その後もネットショップを開始するほか、取扱製品の増加で業容は拡大傾向で推移し、2019年3月期は年売上高を約49億7500万円まで伸ばしていた。

 しかし、従前より有利子負債が多額にのぼり利息負担の重さから収益面は低調で、その後も積極的な投資により金融機関からの借入金は年商を上回る水準にまで達し、好調な業績の半面資金繰りは余裕のない状態が続いていた。2020年に入ってからは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、エンドユーザーの飲食店や宿泊施設が苦境に陥って業績が悪化。このため、中小企業再生支援協議会(現:中小企業活性化協議会)の支援下、スポンサーを探しながら再建を模索していたが、国内投資ファンドをスポンサーとして迎えたうえで、2024年8月に会社分割により事業を新・(株)ニチネン(TDB企業コード:015064309)に移管し、同時に当社は(株)ニチネンから現在の商号に変更。2025年7月31日株主総会の決議により解散していた。

 負債は約22億円。

 なお、新会社の(株)ニチネンは通常通り営業している。