レポート

中央建設株式会社

2025/11/19

TDB企業コード:740335786 東京都港区 総合建設工事 続報 再生手続き開始決定受ける

中央建設が入居しているビル

「東京」 既報、中央建設(株)(資本金3800万円、港区芝2-1-30、代表渡部功治氏)は、11月18日に東京地裁より再生手続き開始決定および管理命令を受けた。

 管財人には、三枝知央弁護士(はぜのき法律事務所、中央区築地2-3-4)が選任されている。

 当社は、1938年(昭和13年)1月創業、65年(昭和40年)3月に法人改組された。愛媛県の土木工事業者のグループ企業として長らく当地に本店を構え、土木工事や浚渫工事を手がけていた。その後、2011年には東京支店を開設し、土木工事に加え、大手ゼネコンからマンション、オフィスビル等の建設工事を受注し業容を拡大。2017年6月期には年売上高30億円を突破し、2019年6月期には約56億5300万円、2024年6月期には過去最高となる年売上高約72億7200万円を計上していた。

 しかし、当社の技術力を評価する声もあった一方で、外注業者の施工不良による検収の遅れによって、外注業者への支払いが度重なり信用不安が生じていた。こうしたなか、2025年2月にAMGホールディングス(株)(TDB企業コード:440164564、東証スタンダード・名証メイン上場)の傘下に入る旨の基本合意書を締結。6月には「上場会社の子会社に求められる経理業務への対応が非常に困難であると判断」(AMG社リリース)したとして白紙となり、動向が注目されるなか、11月7日に民事再生法の適用を申請していた。

 負債は債権者約338名に対し約53億8162万円。

 再生管財人室(電話03-3457-8181)。