レポート

株式会社ネクサスエンタープライズ

2025/09/26

TDB企業コード:475007038 大阪府大阪市中央区 アミューズメント施設 続報 自己破産を申請 負債65億円

※画像はイメージです

「大阪」 既報、(株)ネクサスエンタープライズ(資本金5000万円、大阪市中央区千日前1-4-8、代表原本憲一氏)は、9月26日に大阪地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は野中信孝弁護士(AZ MORE国際法律事務所)ほか2名。

 当社は、2010年(平成22年)5月創業、2012年(平成24年)5月に法人改組されたアミューズメント施設の運営業者。クレーンゲームやカプセルトイなどを設置したゲームセンターや、キッズコーナーの運営を手がけるアミューズメント事業を主軸に、レディースカジュアルや服飾雑貨、トレーディングカードの小売り、古本買い取りも行っていた。

 アミューズメント事業の店舗は、ショッピングモールの空きテナントに出店するほか、通路やエントランスなどの空きスペースの有効活用策としてゲーム機を設置するビジネスモデルで、カプセルトイ専門店「ガチャマンボウ」を中心に、北海道を除く国内全域の商業施設内に拡大。ベンチャーキャピタルから出資を得るなど、成長性の見込めるスタートアップとして注目され、2024年4月期には年売上高約48億3500万円を計上した。

 しかし、2025年1月に入って創業代表が死去し、経営体制が混乱。後任の代表者が定まらないなか、子会社の(株)ラフェリオ・ジャパン(TDB企業コード:545006506)が2月28日に事業を停止する事態となっていた。

 また、3月下旬には取引金融機関に借入金の返済猶予を要請し、その過程で過年度における不適切な会計処理が発覚。再建計画の策定もままならず、資金繰りが限界に達したことから、9月19日までに事業を停止していた。

 負債は申請時点で債権者約175名に対し約65億円だが、今後変動する可能性がある。