レポート

株式会社ネクサスエンタープライズ

2025/09/22

TDB企業コード:475007038 大阪府大阪市中央区 アミューズメント施設 事業停止、事後処理を弁護士に一任 負債47億円

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「大阪」 (株)ネクサスエンタープライズ(資本金5000万円、大阪市中央区千日前1-4-8、代表原本憲一氏)は、9月19日までに事業を停止し、事後処理をAZ MORE国際法律事務所に一任した。

 当社は、2010年(平成22年)5月創業、2012年(平成24年)5月に法人改組されたアミューズメント施設の運営業者。クレーンゲームやカプセルトイなどを設置したゲームセンターや、キッズコーナーの運営を手がけるアミューズメント事業を主軸に、レディースカジュアルや服飾雑貨、トレーディングカードの小売り、古本買い取りも行っていた。

 アミューズメント事業の店舗は、ショッピングモールの空きテナントに出店するほか、通路やエントランスなどの空きスペースの有効活用策としてゲーム機を設置するビジネスモデルで、北海道を除く国内全域の商業施設内に拡大。ベンチャーキャピタルから出資を得るなど、成長性の見込めるスタートアップとして注目され、2024年4月期には年売上高約48億3500万円を計上していた。

 しかし、2025年1月に入って創業代表が死去し、経営体制が混乱。後任の代表者が定まらないなか、子会社の(株)ラフェリオ・ジャパン(TDB企業コード:545006506)が2月28日に事業を停止する事態となっていた。また、同年3月下旬には取引金融機関に借入金の返済猶予を要請し、その過程で過年度における不適切な会計処理が発覚。再建計画の策定もままならず、資金繰りが限界に達したことから、事業の継続を断念した。

 負債は2024年4月期末時点で約47億円。