レポート株式会社サクライ

「東京」　（株）サクライ（資本金8300万円、江東区有明3-5-7、登記面＝港区西新橋2-16-2、代表山田健一氏）は、7月30日に東京地裁へ自己破産を申請した。

　申請代理人は田島潤一郎弁護士（安西法律事務所、中央区銀座3-4-1、電話03-3563-3225）ほか1名。

　当社は、1915年（大正4年）12月創業、50年（昭和25年）11月に法人改組された製菓・製パン材料卸売業者。乳製品や油脂製品、酒類・飲料、フルーツ加工品、香料・香辛料など取扱製品は数千種類におよび、大手製パン・製菓メーカー向けに販売していた。千葉、名古屋、盛岡、仙台に営業所を開設し、年売上高は80年4月期に約51億5300万円と50億円を突破、その後も50億円台から60億円台で堅調に推移し、2024年4月期には年売上高約68億8800万円を計上していた。一方で、近年は原材料高や物流コスト増の影響を受けて黒字ながらも利益の押し下げ要因になっていた。

　こうしたなか、2025年2月にこれまで担保提供していなかった港区西新橋の社有不動産に対し、極度額25億円の根抵当権が設定されるなど動向が注目されていた。

　負債は2024年4月期末時点で約34億5200万円だが、変動している可能性がある。