レポート株式会社日本ネットワークヴィジョン

「東京」　（株）日本ネットワークヴィジョン（資本金1000万円、登記面＝渋谷区渋谷3-1-9、代表清算人河野登氏）は、7月2日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。

　当社は、2003年（平成15年）7月に設立され、有線放送やカラオケ、インターネットなどの通信サービスの販売代理店として各種サービスの販売や付随機器の工事を手がけていた。一時は500名程度の従業員を抱えて全国に営業所を展開していたが、2004年9月、営業行為に関して公正取引委員会から独占禁止法違反容疑で立ち入り検査を受け、排除勧告を受けた。この影響から光回線の販売代理店事業にも参入するなど、2009年8月期には年売上高約20億700万円を計上していた。

　しかし、立ち上げ当初の経費負担が重く、赤字続きで債務超過に陥っていた。2011年には有線放送やカラオケ事業などの主力事業については、（株）NNコミュニケーションズ（TDB企業コード：924003307）に移管し、その後は一部契約上、当社の案件も残っていたが、実質休眠状態となっていた。こうしたなか、2025年1月31日開催の株主総会の決議により解散していた。

　負債は約43億7000万円。