TDB企業コード:065022684 岡山県倉敷市 酪農業 民事再生法の適用を申請 負債90億8470万円TDB企業コード:065022684 | 岡山県倉敷市 | 酪農業 民事再生法の適用を申請 負債90億8470万円
「岡山」 ファーマーズホールディングス(株)(資本金1億円、倉敷市阿知1-7-2、代表太田誠治氏)は、関係会社11社とともに7月24日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けた。
申請代理人は山形康郎弁護士(弁護士法人関西法律特許事務所、大阪市中央区北浜2-5-23、電話06-6231-3210)ほか12名。監督委員には、軸丸欣哉弁護士(弁護士法人淀屋橋・山上合同、大阪市中央区北浜3-6-22、電話06-6202-4446)が選任されている。
ファーマーズホールディングス(株)は、2017年(平成29年)9月に設立された酪農業者。IoTを取り入れた新しい酪農業の仕組み作りを目指し、当初から株式上場を視野に入れて同業者を買収するなどして業容を拡大してきた。当社自体は牛の肥育、関連会社の事務処理代行を担当、グループ全体で1次産業(牧場経営)、2次産業(牧場の生産物を使用した加工品製造)、3次産業(加工品の販売店の運営、生産物・加工品を使用した飲食店の運営)から6次産業(各農場で生産された生乳や食肉を自ら消費者に販売する)まで対応する体制の構築を進めていた。また、ファンドからの資本導入も受けるなどして資金力を高めていた。2022年6月期には年売上高約7億7400万円を計上し、黒字転換を果たしていた。
しかし、翌2023年6月期には最終損益で再び大幅な赤字に転落するなど、安定した収益を確保するには至らなかった。多額の設備投資が負担となるなか、2024年1月以降は運営の中枢を担ってきた役員が相次いで辞任するなど運営体制が不安定となったため、グループ会社の吸収合併など組織のスリム化にも努めていた。ところが、飼料などのコストが収益をさらに圧迫し、新たな資金調達も困難となって自力再建を断念した。
負債はファーマーズホールディングス(株)が約16億円で、12社合計で債権者約600名に対し約90億8470万円。
なお、スポンサー候補の(株)神戸ETセンター(TDB企業コード:067015974、兵庫県姫路市)と基本合意済みで、DIPファイナンスで5億円を調達する予定である。
関係会社11社は以下の通り。
※カッコ内はTDB企業コード、登記面住所、負債
・ファーマーズサンフィード(株)(687064721、倉敷市、負債約7億円)
・じんせき高原牧場(株)(416056311、広島県神石高原町、負債約13億円)
・みよし高原牧場(株)(600550356、広島県三次市、負債約13億円)
・あせひら乳業(株)(600490786、広島県三次市、負債約2億円)
・あのつ牧場(株)(470170123、三重県四日市市、負債約15億円)
・(有)四日市酪農(460152622、三重県四日市市、負債約4億8000万円)
・たんば高原牧場(株)(078061198、兵庫県丹波市、負債約470万円)
・さいと高原牧場(株)(747056754、宮崎県西都市、負債約3億円)
・ありあけ幸鷹牧場(株)(405017226、熊本県玉名市、負債約5億円)
・(株)阿蘇ファーム(870178875、熊本県阿蘇市、負債約4億円)
・阿蘇ファームリアルエステート(株)(881070412、熊本県阿蘇市、負債約8億円)