「東京」 ロボコム・アンド・エフエイコム(株)(港区新橋5-35-10、登記面=福島県南相馬市原町区萱浜北谷地311、代表清算人天野眞也氏)は、4月25日に福島地裁相馬支部より特別清算開始命令を受けた。
当社は、2018年(平成30年)8月に(株)オフィスエフエイ・コム(TDB企業コード:240435142)やロボコム(株)(TDB企業コード:898019774)などの共同出資によって設立された。次世代デジタルファクトリー「ロボコム・アンド・エフエイコム 南相馬工場」で、精密金属加工やロボットによる自動化をスムーズにするロボットパッケージ製造を手がけ、金型メーカーなどへ販売していた。同工場は、マシニングセンタや複合加工機などハイエンド機器を30台以上保有するほか、環境負荷を可視化するエネルギー消費量の原単位管理システム、環境負荷を軽減する太陽光発電システムを導入したカーボンニュートラルの実現を目指した工場であることを強みとし、2022年12月期には年売上高約2億5000万円を計上していた。
しかし、2022年7月に関係会社で製造現場の自動化設備に関わるソフトウェア開発を手がけていた(株)オフィスエフエイ・コムが東京地裁へ民事再生法の適用を申請したほか、2024年4月には同じく関係会社で自動化システムの構想設計サービスを手がけていたロボコム(株)が東京地裁より破産手続 き開始決定を受けるなど事業環境が悪化。事業整理を進め、今年2月6日株主総会の決議により解散していた。
負債は約33億円。