レポート株式会社インテルナきたむら

「兵庫」　（株）インテルナきたむら（資本金5000万円、姫路市古二階町108、代表北村速和氏、従業員91人）は、神戸地裁姫路支部へ自己破産を申請し、6月20日に同地裁より破産宣告前の保全処分決定を受けた。

　当社は、1897年（明治30年）7月創業、1952年（昭和27年）12月に法人改組された家具小売業者。姫路市内の老舗業者として相応の知名度を有し、高級婚礼家具の扱いを得意として、市内に3店舗を構えていたほか、神戸、京都、龍野にもそれぞれ出店し、96年6月期には年売上高約41億円を計上していた。

　個人消費の落ち込みから売り上げが減少し、98年同期には年売上高約35億8600万円に低迷。このため、龍野店を閉鎖し合理化を図る一方で、遊休不動産の売却を進めるなど経営再建に努めていたが、2000年同期には年売上高約24億9300万円にまで落ち込み、その後も婚礼家具セットの売れ行きが激減したことで再建を断念した。

　負債は2000年6月期末で約45億円。