レポート

株式会社KK資産管理会社

2017/01/30

TDB企業コード:985207401 東京都新宿区 元:電炉製鋼、各種産業用機械・部品製造 特別清算開始決定受ける

「東京」 (株)KK資産管理会社(資本金4800万円、登記面=新宿区新宿1-8-1、代表清算人世良正美氏)は、1月17日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。

 当社は、1935年(昭和10年)創業、45年(昭和20年)9月に電炉製鋼、各種産業用機械・部品製造を目的に設立された。鋼塊(ブルーム:精錬の後、鋳型に流し込んで固形化させた金属塊、鋼材を圧延、鍛造して製品化する前段階の素材)の製造を軸に、各種産業用機械・部品、環境装置などの製造を展開。主力の鋼塊は、電気炉の増設などの設備投資に加えて品質の高い供給体制を整えてきた。その一方で、最新鋭の工作機械の導入などの生産・加工設備を充実させて、各種産業用機械・部品のほか、造船向けのアンカー、チェーン、化学機械などの製造も手がけて、素材・半製品から製品までを扱う総合鉄鋼メーカーとして、大手商社、メーカーに販路を構築してきた。また、派生事業や製造部門の分社化や飲食店、ゴルフ場経営などへも進出して、コトブキ・グループを形成。新興国向けを中心に世界的に需要が拡大していた2008年11月期には造船・自動車業界向けが好調だったことに加えて鋼材市況の高騰もあって、年売上高約269億4900万円を計上していた。

 しかし、翌2009年11月期はリーマン・ショックの影響を受けて、自動車をはじめ国内メーカーの大幅な業績悪化から供給量が大きく落ち込み、年売上高は約167億5300万円にまで減少し収益面も大きく後退。積極的な設備投資やグループ企業の資金調達の窓口として、金融機関からの借入金が重荷となっていた。この間、鋼塊需要の拡大が見込める中国をはじめアジア向けの製造拠点として、韓国の大手製鉄メーカーグループなどと共同出資して2007年7月にグループ会社を設立したが、当初予定より稼動が遅れたことに加え、急速な円高進行などから、計画通りに売り上げを確保できず赤字計上が続き、同社が2012年4月に自己破産を申請(負債約205億円)した。同社の債務のうちの一部を当社が保証していたことで資金繰り悪化が顕著となっていた。

 このため、地域経済活性化支援機構、地元金融機関等と策定した再生スキームに沿って会社分割により2013年9月に設立した受け皿会社に事業を譲渡する一方で、不動産、工場の一部を売却して整理を進めていたが、2016年11月30日の株主総会の決議により解散していた。

 負債は現在、調査中。