レポート

WADATSUMI BENEFIT LIMITED

2016/07/06

TDB企業コード:315018304 東京都千代田区 特定目的会社 アーツ証券関連 破産手続き開始決定受ける

 WADATSUMI BENEFIT LIMITED(資本金1米ドル、英領西インド諸島,ケイマン諸島,グランド・ケイマンKY1-1108,フォート・ストリート75、日本における所在地=東京都千代田区丸の内3-1-1、代表齋藤文範氏)は、6月29日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は岩知道真吾弁護士(東京都中央区日本橋室町1-12-15、尾崎法律事務所、電話03-6214-3222)。債権届け出期間は8月3日までで、財産状況報告集会期日は12月7日午前10時。

 当社は、アーツ証券(株)(東京都中央区、代表川崎正氏)が中心となり、2013年(平成25年)2月に設立された。中小企業の売掛債権を買い取り、それを「裏付資産」として「中小企業資金繰支援債券」との名称の社債を発行し、資金調達を行っていた(2015年11月末現在で合計約5億7000万円)。

 しかし債券の発行当初より、買い取った売掛債権の残高が社債発行残高に比べて僅少な状態が継続するとともに、2014年9月以降、買い取った売掛債権について回収遅延が発生していた。

 こうしたなか、アーツ証券(株)の実質的な親会社であり、医療機関が受け取る診療報酬を証券化したいわゆる「レセプト債」を発行していた(株)オプティファクター(品川区、2015年11月13日破産開始決定)とそのグループ会社7社が次々に破たん。その後、アーツ証券(株)も2016年1月29日付で証券取引等監視委員会からの処分勧告により関東財務局から公表された行政処分の内容を受け、2月1日に東京地裁へ自己破産を申請。3月31日に破産手続き開始決定を受けていたが、破産手続きの一環として同社より第三者破産を申したてられ、今回の事態となった。

 負債は現在、調査中。