レポートユナイテッドファイナンス株式会社

2001/04/04

TDB企業コード:983735100 東京都港区 不動産担保融資 特別清算開始決定受ける 負債425億円

「東京」 ユナイテッド・ファイナンス(株)(資本金10億円、港区赤坂1-11-6、清算人磯崎良太郎氏)は、2000年3月31日開催の臨時株主総会で解散を決議し、清算人に磯崎良太郎氏を選任、2001年3月14日に東京地裁へ特別清算を申請し、3月19日に特別清算開始決定を受けていたことが判明した。

 申請代理人は田中寿一郎弁護士(中央区京橋3-9-5、電話03-3538-2223)。

 当社は、1988年(昭和63年)10月に自動販売機による各種飲料販売の富士飲料(株)(旧・富士ベンディング(株))のファクタリング部門として、銀行系大手リース、ファイナンス会社の出資も得て設立。当初はグループ、系列企業への割賦リースなどの総合リース業を行っていたが、89年より一般の不動産業者への不動産担保融資を手がけ、91年3月期には年収入高約87億7300万円を計上するなど業容を拡大し、借入金約 808億7400万円に対して貸出金は約774億3700万円に達していた。

 バブル崩壊後の不動産市況の低迷から貸付先企業の業績が悪化し、債権の回収が困難となっていた。このため、金融機関へ支援を依頼するとともに、91年以降は新規貸付業務を停止し、債権回収に専念してきた。この結果、96年同期の年収入高は約11億5400万円にとどまり、受取利息の延滞や固定資産の売却損、不良債権の償却から最終損失は約353億9000万円を計上、約553億円の債務超過に陥っていた。

 その後も債権の回収業務を進め、2000年3月の解散決議以降、進めていた清算業務にメドがついたことから、今回の措置となった。

 負債は保証債務約30億円を含め約425億円。